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-株式会社ゼネット技術ブログ-

文系未経験は『試して理解 Linuxのしくみ』で「試すな」⁉ ~読み方のススメ~

目次

 

はじめに

 こんにちは!今年の4月から、文系未経験でIT企業に入社した株式会社ゼネットの小椋です!今回はLinuxについての理解を深めようと思い「試して理解 Linuxのしくみ」(武内覚著 技術評論社)を読んでみました。

 タイトルでは試すなと言っていますが、この本に書かれている実験パートはちゃんと自分で試したほうが良いです!!ではなぜこのようなタイトルをつけたのか。私がこの本を読んで思った、理解が深まる読み進め方を紹介したいと思います。

 

 

「試して理解」なのに「試すな」とは?

 最初に申し上げた通り、この本を読みながら自分で動かしたほうが、本書に書かれている通り学習効果が高いと思うので試すべきです。

 しかしこの本は何の説明もなくGitHubから教材をダウンロードしLinuxを動かすところから始まります。

 そのためLinuxを使ったことがない、情報系の知識のない私にとって「試し方」がわからない状態でした…。試せる状態になるまでに疲れてしまいますし、試しながら読んでも動くのに感動するだけで、よくわからないまま時間ばかり過ぎていきます

  そこで、試さずに1度読んでみてください!本書はLinuxを動かした後の画像や、図表をふんだんに使って書かれており、試さずとも理解できるようになっています。さらに図表が多く字も大きいので1日かからないでサクサク読み進められます。そのあとで試して本書と自分の環境との違いを楽しんで理解していくのがオススメです!

 

 

本書で分かったこと

 本書はOSがコンピュータを動かすしくみを、Linuxを使って理解していくものになります。わたしは最初の実験を試したとき、なんでhello worldがでたのかもからず、その後のstraceコマンドも何を表示しているかわからずで、試してもムリなのかと諦めてしまいそうでした…

  しかしまず読むだけに集中して読み終えると、最初のhello worldはダウンロードしたC言語のプログラムを実行していて、straceコマンドで文字が画面に表示されるまでにプロセスのメモリ領域を確保してwriteコマンドで画面に表示しているという流れが示されているんだ!とわかるようになり実験がより楽しくなります。(C言語は知りませんでしたが、どういう実行をしているコードか説明があるのでなんとかなります!

 メモリの効率的な確保の仕方や、処理が遅いときの原因などパソコンについて文系未経験でも楽しみながら、少しでもわかるようになる本なのでぜひ皆様も読んでみて、そして試してみてください!

 

 試すために必要なLinuxのインストール方法はこちらがオススメです♪

learn.microsoft.com

Linux のインストール方法を調べるとUSBにマウントや仮想環境など難しい用語が飛び交い疲れます。こちらはWindows限定になってしまうのですが、本書と同じUbuntuという環境から始められるので安心して試せます!

 

 

さいごに

 一見わかりやすそうな本ですが、文系未経験が何も知らずに読むと大変な目にあったので、今回読み方のススメを書かせていただきました。

 この記事が皆様の勉強の一助になれば幸いです。

 

 

参考資料