zenet_logo

-株式会社ゼネット技術ブログ-

まさに「Webの聖書」! IT初心者が『Webを支える技術』を読んでみた感想

はじめまして。株式会社ゼネットの渡辺と申します。

 

今回は、『Webを支える技術 HTTP、URI、HTML、そしてREST』という

技術書のご紹介です。

IT技術者の方にはWebの理解を深める一冊として、

そうでない方にとっても現在までのWebの歴史書として面白いので、

広く皆様にオススメ出来る一冊です!

 

それでは、いってみましょう!

 

目次

 

 

1. どんな本なの?

  この本は、今この記事を読んで下さっている皆様をはじめ、

  世界中で広く使われているWebがどのように広まったのか、

  どんな技術が世界規模のシステムを支えているのかについて解説しています。

 

  また、最後には理想的なWebサービスの設計についてもまとめられているので、

  「そもそもWebとはどういうものか」からWebを作っている技術

  そしてサービスとしての提供まで、Webの全てが網羅的に書かれています。

 

 

2. 初心者には難しい?読んでみての感想

  優れた本は、しばしば聖書(バイブル)と表現されますが、

  本書はWebについての技術がまとめられている点においても、

  Webの起こり・黎明期から書かれている歴史書という点においても、

  まさしく聖書という表現がぴったりだと感じました。

 

  Webの概要・歴史について書かれている序盤については、

   多くの人にとって読みやすいと思いますし、かなり面白いです。

 

  今となっては世界中の人々が普通に使っているWebですが、

  筆者はそれが「普通ではなかった時代」を考えたこともなかったので、

   ”SOAP/WS-* vs. REST” の世界標準を賭けた論争の話などは、

  昔の話ですが、とても新鮮に感じられました。

 

  本書中盤以降は、「HTTP」や「URI」といった具体的な技術の詳細や

  Webサービスの設計について書かれています。

 

  こちらについては、具体的であるため知識や学びは多いですが、

  裏を返せばIT専門用語が多く、読み進めていくほど高度な内容になるので、

  本当に何も知らない方が読むには少々ハードルが高いかもしれません

  しかし、IT業界2か月の筆者が理解しながら読み進めることが出来る程度なので、

  そこまで気負うほどではないのかなとも思います。

 

 

3. こんな人にオススメ!

  真っ先にオススメしたいのは、IT技術者、IT業界志望者全員です。

  フロントエンド・バックエンド問わず、

  Webに全く関わらないIT技術者はいないと思いますので、

  業務の基礎になっているWebを学ぶことは、

  業務理解や基礎固めという点で重要だと思います。

 

  また、インターネットに興味がある人にもオススメです。

  「普段何気なく使っているインターネットやWebが一体どういうものだろう」と

  一度でも疑問を持ったことがある方であれば、間違いなく本書が回答になるでしょう。

 

 

4. 本書を読む上での注意点

  この本は2010年に出版され、現在(2023年6月)に至るまで、

  一度も改定がされていません。

  ですので、情報が少々古い現在の実情にそぐわない点がある

  ということは念頭に置いて読まなければなりません。

 

  また、Webサービスの設計についての解説部分では

  実在するWebサービスをもとにして解説していますが、

  そちらのサイトは現在閲覧できない状態ですので、

  サイトを触りながら本書を読み進めるということは出来ない点にも注意です。

 

  ですが、内容については現在にも通じる部分が多いですので、

  「古いから」という理由だけで読まないのはもったいないです。

 

 

終わりに

  本書は、Webについての包括的な知識を学べる、まさしく聖書になっていますので、

  IT技術者などのWebに携わる方、特にIT初心者・初学者の方は、

  まずはこの本で一歩を踏み出すというのも一つの手だと思います。

 

  是非読んで、現代の必須知識であるWebの知見を深めましょう

 

 

書籍リンク