はじめまして、ゼネットの清水です。
私は現在入社3か月目の新人で、プログラミング経験は大学でかじった程度です。
今回は「達人プログラマー(第2版)熟達に向けたあなたの旅」を読んだので、その感想を述べたいと思います。
はじめに
突然ですが、“達人プログラマー”と聞いたらどんな人を想像しますか?
私はどんな複雑な機能でも実装できる人だと考えていました。
もちろん間違いではないと思います。ですが私はこの本を読んで「なんと狭い視野でプログラマーの仕事を考えていたのだろう!」とハッとさせられました。
“達人プログラマー“がどんな存在なのかを知りたい方、今後“達人”を目指したい方全員におすすめしたい一冊です。
“達人プログラマー”とは
私がこの本を読んで一番驚いたことに、“達人プログラマー”のカバー範囲の広さがあります。
「はじめに」で述べたとおり、私は“達人プログラマー“はプログラミングに関する達人なのだと考えていました。ですので、この本の内容も主にプログラミングのテクニックについてだろうと思っていました。
しかし実際のところ、この本はプログラマーが関わる工程の端から端まで“達人”であるための考え方について述べていました。例えば、適切な設計方法、良いツールの選び方、チームで作業する際の注意点などです。
今新人の私がプロジェクトで関われる工程はごく一部ですが、今後成長していくにつれて増えていくことと思います。その際は、ぜひ本書を読み返して達人の考え方をインプットし直したいと思いました。
ですが、私がこの本をまた読み返したいと感じた理由はこれだけではありません。
それについては次に述べています。
何度でも読み返したい
この本には筆者からの問題や課題がたくさん掲載されています。
例として一つ紹介します。
あなたが日常的に使用している設計原則について考えてください。それは変更をしやすくすることを意図しているでしょうか。
本書では章の末尾ごとに上記のような課題が出されます。
この課題について、残念ながら今の私では答えることができません。
ですが、プログラマーとしての経験を積んだ数年後の私であれば答えられるかもしれません。
本書にはこのような、何度でも読み直してそのたびに考えてみたくなる問いがたくさんあります。
以上のことからこの本は、読み返すたびに今の自分を見直すきっかけをくれるプログラマー人生に長く寄り添ってくれる一冊だと私は感じました。
おわりに
研修中に先輩社員に「凄くプログラミングができるだけではだめだ」と言われたことがありました。
その時、私は「プログラミング以外の部分を伸ばすにはどうしたらいいのだろう」ともやもやしました。
この本を読んでプログラミング以外で大切なこと、それを身に着けるには今日から何をすれば良いかが少しわかった気がします。
皆さんも何度も読み返せる本として、今後のプログラマー人生に寄り添う「達人プログラマー(第2版)熟達に向けたあなたの旅」を読んでみてはいかがでしょうか。
参考文献
David Thomas , Andrew Hunt , 村上 雅章 「達人プログラマー(第2版): 熟達に向けたあなたの旅」オーム社, 2020年