目次
はじめに
こんにちは。システム事業部の駒崎です。
この度初めてブログを書かせていただきます。
入社後は2年ほどRuby on Railsを用いた開発を中心に行っております。
先日画像の表示で困ったことがあり、備忘録も兼ねて解決に至るまでの過程を書き記したいと思います。
概要
- Web(CMS)上に格納した画像をWebアプリから参照した際に表示されない
- ページの読み込みが終わらない
- 待っていると以下の画像がないことを表すマークが表示される
経緯
以前開発したWebアプリ上に、随時更新の必要がある画像を格納していました。
本画像は同じものを二度使用することはなく、都度新しい画像を作成する必要があります。
今までは私を含むシステム担当者がデプロイを行って差し替えていましたが、
システム関連知識やデプロイ作業を必要とせずに更新する方法はないかと考えていました。
そこで、関連業務で利用しており多数のメンバーが扱えるCMS(※)に格納して参照すれば
差し替えが容易になると思い、検証環境で試してみたところ上記の事象が発生しました。
CMSとは
CMSとは、Contents Management System:コンテンツマネジメントシステムの略で、 WEB専門知識がない初心者でも 簡単にWEBサイトやホームページの作成・管理・運営が できるソフトウェアシステムを指します。
引用元:https://gmotech.jp/semlabo/seo/blog/cms/
"WordPress"や"Movable type"は有名なので、聞いたことがある・使ったことがある
という方も多いのではないでしょうか。
実際にホームページ公開に利用しており、専門知識がなくても直感的に操作できるため
かんたんに画像の差し替えが出来るのではないかと考えました。
原因の調査
以下試したことを書き連ねていきます。
1. ソースに記述ミスがないか確認
初めは当然自身の記述ミスを疑いました。
<%= image_tag 'http://xx.xxx.xxx.xxx/xx/xxxxx/xxxx/xxx/xxxx.jpg', class: 'banner' %>
特に誤字脱字等はなさそうです。
同画面内の他の画像は表示されているので、パスがおかしいのでしょうか?
2. 格納先のパスを確認
前述したCMS上に画像を格納しているので、格納場所があっているか確認を行いました。
CMS上で画像のパスを確認してみます。
image_tagの書き方も画像のパスもあっているのに表示できないようです。
3. アクセス制限の確認
CMSはAWS環境に載せていたので、IPアドレスにアクセス制限がかかっているのではないか?と考えました。
(よく考えなくても開発/デプロイを行っている場所だったので、かかっているわけがないのですが…)
案の定EC2のセキュリティグループを確認したところ、アクセスは許可されていました。
また、この時に画像のURLを直接Chromeのアドレスバーに入力したところ、画像ページに遷移しました。
なぜかwebアプリ上からのみ見ることができないようです。
4. 開発者ツール(エラーログ)の確認
普通に考えればこれを最初にやるべきなのですが、この時は頭が回っていませんでした…
F12を押して開発者ツールを表示し、コンソールを確認します。
しばらく悩んだのちに、1つの違和感に気づきました。
エラー文に書かれているURLがhttpsになっていないか?
前述の通りURLはhttp://~.jpgを指定していたため、httpsに変換されているのではないか?と考え
そのような事象があるのか調べていたところ、以下の記述にたどり着きました。
Chromeでブロックされる混合コンテンツとは?
Chrome84以降ではhttpで接続表示しようとする画像などがあった場合はhttpで読み込まず強制的にhttpsで読み込もうとします。 その結果、httpsでの接続表示に対応していない画像などの場合は表示されなくなります。
引用元:https://www.koushinclub.com/blog/2342.html
これだ!と思いました。
httpsのサイトからhttpの画像を表示しようとすると、強制的にhttpsで読み込んでしまうようです。
また、コンソールを確認した際エラーに気を取られて気づかなかったのですが、以下の警告が出ていました。
そのまま答えが書いてありますね…己の視野の狭さに呆れつつも、思わず笑ってしまいました。
解決方法
CMSの本番環境はhttpsだったため、そちらで試すと問題なく画像が表示されました。
httpのままでは表示できないようなので、上記の検証環境でも表示させるにはSSL化が必要そうです。
本番環境ではないからと横着してSSL化していなかったことが仇となりました。
まとめ
当然のことですが、ログやエラーを確認するのは大切だなと痛感させられる出来事でした。
Railsのログはすぐ確認しているのですが、なぜ開発者ツールを見るという考えが出てこなかったのか…
黄色の警告も今まではそれほど気にしていなかったので、考えを改める必要がありそうです。
また、本件は筆者が横着していなければ起こり得ない事象だったので、反省すると同時に
「混合コンテンツというものを知るいい機会になった」とプラスに考えることにします。
本経験をもとに、今まで以上にエラーやログを読む習慣をつけていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。