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-株式会社ゼネット技術ブログ-

会社でインターネットが使えなくなったときに確認すること


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はじめまして、ゼネットの福地といいます。

私は社内のネットワークやIT資産などの管理を行う情報システム部門で業務を行っています。その中でインターネットが使えなくなった時の原因の特定手順を簡単に紹介しようと思います。

 

社内でインターネットが使えないと言われたら

 

まず何がどう使えてないのか事象を正しく確認する

始めに報告者から聞き取りをしましょう

・いつから使えないのか

・なにをしているときに使えなかったのか

・再起動はためしたか

・ネットワークのアイコンはどうなっているか

これをしっかり聞くだけでも個人の端末が原因だった場合はある程度解決します。

事象が起きている範囲を確認する

上記の聞き取りをしても解決しない場合はネットワークが使えない範囲を特定していきましょう。簡単な切り分けフローを作成しました。今回はそれに沿って説明しようを思います。

 

切り分けフロー

切り分けフロー

A.個人のPC端末でのみインターネットが使えない場合

PC固有の問題でない前提として下記内容を順に調べてください。

・有線LANが抜けていないか

ノートPCなどを引っ張ってしまい刺さっているようにみえて抜けていることもあります。冷静になって確認してみましょう。

 

・有線LANの基にあるハブから抜けていないか

こちらもPCを移動させたりひっぱったりすることでハブ側のLANがぬけてしまうことがあります。確認してみましょう。

 

・機内モードなど無線をOFFにする状態になっていないか

PCによってはスイッチをONにしたり、ファンクションボタンをおしたりすると意図せず機内モードなどになり無線LANがOFFになってしまう場合があります。画面を確認してみましょう。

 

・ハブの電源が抜けていないか

足元にハブを置いていたり、LANをたくさん使ったりしているところはよくおきる印象です。できるだけ足元にハブやPCをおくのを避けましょう。ハブは机にマグネットで止めるタイプがおすすめです。

 

B.作業している島でインターネットが使えない場合

ネットワーク機器を確認していきましょう。

 

・ルータまでの機器が正しく稼働しているか

よくあるネットワーク機器の構成例ですが終端装置-UTM-ルータ-ハブ等となっている場合、ハブから順番に上位の機器に向かうように調査していきましょう。機器のランプを確認したり、LAN部分がきちんと動作しているか確認したりしてみましょう。途中でLANケーブルが抜けている、機器がエラー出ている等々起きている可能性が高いです。

また、夏場は機器が熱暴走して動作しなくなったこともありました。冷却大事です。正常稼働していない場合は電源を入れなおしましょう、入れ直しでもダメなら各端末のサポートに問い合わせしましょう。

 

・電子レンジなど無線LANの干渉をするものを近くで使っていないか

最近の無線機器は5GHz帯が中心になってきたのであまり影響を受けなくなりましたが、2.4GHz帯の無線を利用している場合電子レンジの使用によって回線速度が著しく低下します。オフィスではあまりないかもしれませんが最近リモートワークなど家庭で無線を利用されている場合は要注意かもしれません。

 

C.会社全体でインターネットが使えない場合

・有線LANがループバックしていないか

実は原因の第1位です。これがおきると社内全体でインターネットが使えなくなったりします。ハブに空きがあってLANがあると指したくなるらしいです。対策として無線LANに変える。できるだけ使わないLANはだしておかない。設置しておく場合はLANの終端にラベルを張るなど工夫する必要があります。弊社では一度で3か所同時にループバックしていたということもありました。。。

 

・契約しているプロバイダや回線事業者の障害情報を確認する。

まれではありますが、こういった障害もおきます。この際は復旧するのを待つしかありません。ゼネットではそういった障害にも備えて2回線事業者2プロバイダで契約をして正副の回線を用意しています。(副回線は普段はゲスト用)

 

当たり前のように思う方も多いかと思いますが、基本こそ最善手です。ふーっと深呼吸して上記のことを試してみてください。お役に立てることがあれば幸いです。