皆様初めまして。システム事業部の吉成です。
このブログに初めて投稿させていただきます。
今回はタイトルにもある通り、
業務で初めて使うことになったSwagger(OpenAPI)を使ってみた感想を書いていこうと思います。
Swagger(OpenAPI)について
Swagger(OpenAPI)とはどういうものか、ほんの少しだけ軽く説明しようと思います。
Swagger(OpenAPI)とは?
Swaggerとは、RESTful APIを定義するためのオープンソースのフレームワークです。
Swagger SpecやSwagger Editer等のツールが提供されています。
Swagger Specは、バージョン3.0でOpenAPI Specificationへと名前が変わりました。
現在のOpenAPI Specificationの最新バージョンは3.0.3となっています。
OpenAPI Specification公式サイト: https://swagger.io/specification/ Swagger Editer : https://editor.swagger.io/
基本的な書き方
基本的には、下記のように書いていけばSwagger(OpenAPI)が作成できます。
(下記の例はYAML形式でかいていますが、JSON形式で書くこともできます。)
下記で使用したもの以外にも指定できるオプション等がありますが、ここでは割愛させていただきます。
openapi: 3.0.3 #OpenAPIのバージョン。基本的に最新バージョンを書けばOK info: #APIのメタデータ。 title: Company and User API #APIのタイトル。 description: CompanyとUserのデータを取得するAPI群。 #APIについての説明。 version: 1.0.0 #このAPIのバージョン。新規で作成するなら基本的に1.0.0と書けばOK。 servers: #APIを提供するサーバー。複数定義可能。 - url: https://sample-api.com/v1 #APIサーバーのURL。 description: APIのサーバー。 #APIサーバーについての説明。 paths: #APIのエンドポイントやメソッドを定義する。 /companies: #エンドポイントのパス。 get: #HTTPメソッド。 tags: #メソッドに付けるタグ。 - companies summary: Company取得 #メソッドの概要 description: Companyのデータを全件取得する。 #メソッドについての説明。 responses: #レスポンスの定義。 '200': #HTTPステータス。 description: CompanyのデータをJSON形式で返す。 #レスポンスについての説明。 content: application/json: #レスポンスの形式。 schema: type: array #レスポンスの型。 items: $ref: '#/components/schemas/Company' #componentsで定義したモデルを参照する。 /users: get: tags: - users summary: User取得 description: Userのデータを全件取得する。 responses: '200': description: UserのデータをJSON形式で返す。 content: application/json: schema: type: array items: $ref: '#/components/schemas/User' components: #APIで使用するオブジェクトを定義する。 schemas: #モデルを定義。 Company: #モデル名。 type: object #モデルの型。 required: #必須項目を定義。 - id properties: #モデル内のカラムを定義 id: #カラム名 type: integer #カラムの型。 name: type: string User: type: object required: - id - company_id properties: id: type: integer company_id: type: integer name: type: string
実際に作ってみた感想
やっていること自体は設計寄りではありますが、
実際に作業してみると、実装(コーディング)に近い感覚です。
components内でリクエストやレスポンスに使用するオブジェクトを部品として用意し、
メソッド内で参照させて使用する・・・といった形で、
部品をつなぎ合わせて組み立てていっているのを実感できて、自分自身は案外楽しく作業できています。
VS Codeでも作成したものをUI表示できるプラグインが提供されており、 また、日本語で解説されているところもあるので、もし興味が湧いた方は試しに触ってみてはいかがでしょうか。