
- はじめに
- なぜAmazon Quick標準ソートでは足りないのか?
- 今回やること
- パターン1:計算フィールドで任意順ソート
- パターン2:パラメータで動的ソート
- 動的ソート最大のメリット
- UX的メリット
- 実務での活用例
- よくあるハマりポイント
- まとめ
- 最後に
はじめに
ゼネットシステム事業部の方です。業務上、データレイク基盤構築に携わっています。
ダッシュボードを作成していると、
- 「東京 → 大阪 → 福岡」の順に並べたい
- 売上順だけではなく業務順で表示したい
- 利用者側で自由に並び替えしたい
といったケースはないでしょうか?
Amazon Quick の標準ソートでは、柔軟な並び替えが難しい場面があります。
そこで便利なのが、
- 計算フィールド
- パラメータ
- コントロール
を組み合わせたソート制御です。
本記事では、
- 文字列を好きな順番に並び替える方法
- パラメータで複数ビジュアルを同時に並び替える方法
- Amazon Quick Chat を使った計算フィールド作成方法
を実務目線で解説します。
なぜAmazon Quick標準ソートでは足りないのか?
Amazon Quick の標準ソートでは、
- ABC順
- 数値順
が基本になります。
しかし実務では、
- 北海道 → 東北 → 関東 → 関西
- 優先度順
- 業務フロー順
など、業務上意味のある順番で並べたいケースが非常に多いです。
今回やること
パターン1:計算フィールドで任意順ソート
例:
- 東京
- 大阪
- 名古屋
- 福岡
- 札幌
パターン2:パラメータ + コントロールで動的ソート
ユーザーが、
- 件数順
- 年齢順
- 重大度順
を切り替え可能にします。
さらに、複数ビジュアルを同時に並び替えできます。
パターン1:計算フィールドで任意順ソート
なぜ必要?
通常ソートでは、
- あいうえお順
- ABC順
になります。
しかし、「業務で見やすい順」にしたいケースはかなり多いです。
計算フィールド作成
フィールド名
支店ソートを昇順
計算式
ifelse(
{branch}='東京',1,
{branch}='大阪',2,
{branch}='名古屋',3,
{branch}='福岡',4,
{branch}='札幌',5,
999
)
設定方法
- ビジュアルを選択
- 並び替え設定
- 計算フィールド「支店ソートを昇順」を指定
今回は「オフビジュアルフィールドの並び替え」を利用します。
これは、表示していない計算フィールドをソート専用として利用できる機能です。
適用後は、業務上意味のある順番で表示できます。
👉 「表示項目」と「ソート用項目」を分離するのがポイントです。


Amazon Quick Chat に教えてもらう
Amazon Quick Chat プロンプト例
Quickの計算フィールドを書いてください。 branch列を以下の順番で並び替えしたいです。 東京 → 大阪 → 名古屋 → 福岡 → 札幌


Amazon Quick Chat を利用することで、
- 計算フィールド作成
- 設定方法の確認
- ソートロジック作成
などを自然言語から生成できます。
AI活用 × BI開発としてかなり実務的です。
パターン2:パラメータで動的ソート
なぜ必要?
特に複数ビジュアルを持つダッシュボードでは、
「グラフごとに並び順がバラバラ」
というUX課題が発生しやすくなります。
パラメータを利用した動的ソートを導入することで、ダッシュボード全体で統一された分析体験を提供できます。
例えば、
- 合計件数順
- 未対応件数順
- 対応中件数順
をワンクリックで切り替えられるようにすると、利用者は迷わず分析できます。
さらに、複数ビジュアルの並び順を同時に変更できるため、
👉 「どのグラフも同じ順番で比較できる」状態を実現できます。
構成
1. パラメータ作成
パラメータ名
SortOrder
2. コントロール作成
ドロップダウンで以下を選択できるようにします。
- 合計クレーム数(昇順)
- 合計クレーム数(降順)
- 未対応クレーム数(昇順)
- 未対応クレーム数(降順)
- 対応中クレーム数(昇順)
- 対応中クレーム数(降順)
計算フィールド作成
ifelse(
${SortOrder} = "合計クレーム数(昇順)", sumOver(1, [{branch}], PRE_FILTER),
${SortOrder} = "合計クレーム数(降順)", -1 * sumOver(1, [{branch}], PRE_FILTER),
${SortOrder} = "未対応クレーム数(昇順)", sumOver(ifelse({status} = "未対応", 1, 0), [{branch}], PRE_FILTER),
${SortOrder} = "未対応クレーム数(降順)", -1 * sumOver(ifelse({status} = "未対応", 1, 0), [{branch}], PRE_FILTER),
${SortOrder} = "対応中クレーム数(昇順)", sumOver(ifelse({status} = "対応中", 1, 0), [{branch}], PRE_FILTER),
${SortOrder} = "対応中クレーム数(降順)", -1 * sumOver(ifelse({status} = "対応中", 1, 0), [{branch}], PRE_FILTER),
0
)
設定方法
各ビジュアルのソート設定で、上記計算フィールドを指定します。
Amazon Quick Chat プロンプト例
Amazon Quick の計算フィールドを書いてください。 以下のビジュアルの並び替えを、 1つのパラメータで連動させたいです。 対象ビジュアル: - 支店別合計クレーム数 - 支店別未対応クレーム数 - 支店別対応中クレーム数 パラメータの選択肢: - 合計クレーム数(昇順) - 合計クレーム数(降順) - 未対応クレーム数(昇順) - 未対応クレーム数(降順) - 対応中クレーム数(昇順) - 対応中クレーム数(降順) そのまま使える計算フィールドを書いてください。


Amazon Quick Chat を利用することで、
- 計算フィールド作成
- パラメータ制御
- 設定方法の確認
などを自然言語から生成できます。
特に動的ソートのような複雑な式は長文化しやすいため、AI活用による開発効率向上が非常に効果的です。
動的ソート最大のメリット
従来は、グラフごとに個別設定・個別ソートが必要でした。
しかしこの方法では、
👉 1つのコントロールで全ビジュアルを変更できます。
UX的メリット
- 利用者が自分で分析できる
- 見たい順に即変更可能
- ダッシュボードが“動く”
👉 「見るBI」から「触れるBI」へ進化します。

実務での活用例
- 営業ランキング
- KPI分析
- 問い合わせ分析
- クレーム分析
- 在庫分析
よくあるハマりポイント
🚨集計関数が揃っていない
count と avg を混在するとエラーになる場合があります。
🚨ソート対象が文字列
文字列ではなく、数値を返すのがポイントです。
🚨元ソートが残っている
既存ソートをOFFにしないと期待通り動作しない場合があります。
まとめ
Amazon Quick では、
- 計算フィールド
- パラメータ
- コントロール
を組み合わせることで、標準機能では難しい柔軟なソートを実現できます。
- 任意順ソート
- 動的ソート
- 複数ビジュアル連動
はUX改善に非常に効果的です。
さらに Amazon Quick Chat を活用することで、計算フィールド作成も効率化できます。
ぜひ試してみてください!
最後に
Amazon Quick のソート機能は、単なる並び替えではなくUX改善にも直結します。
特に、
- 任意順ソート
- 動的ソート
- 複数ビジュアル連動
を活用することで、利用者が迷わず分析できるダッシュボードを実現できます。
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