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-株式会社ゼネット技術ブログ-

Qで計算フィールド自動生成!前月/前期フィルタの作り方📊

 

はじめに

システム事業部の方です。業務上、データ分析基盤の構築に携わっています。
BIツールを利用する中で、よく要望として挙がるのが 「今月」「先月」「今年度」など動的な期間フィルタを作りたい というものです。

QuickSightでも従来から計算フィールドを使って実現できますが、dateDifftruncDate など複数の関数を組み合わせる必要があり、初心者にとっては試行錯誤が避けられませんでした。

しかし――朗報です!
2025年7月、ついに東京リージョンでも Q in QuickSight がリリースされました。

これまでは「自然言語でグラフやサマリを生成できる」機能が注目されていましたが、 計算フィールドの自動生成・提案 にもできるようになりました。

そのため、ユーザーは「こういう式が欲しい」と入力するだけで、QuickSight が適切な計算式を作成し、動的フィルタ(今月/前月/前年度など)を簡単に実装できるようになったのです。

Amazon Q in QuickSight ビジュアル生成

従来のやり方

例えば「先月のデータだけ表示するフィルタ」を作る場合、次のような計算式を自分で書いていました。

 
ifelse(
  truncDate('MM', {Visit Date}) = dateAdd('MM', -1, truncDate('MM', now())),
  1, 0
)
  • truncDate('MM', {Visit Date}) … 日付を月単位に丸める

  • dateAdd('MM', -1, truncDate('MM', now())) … 今日から1か月前の月を算出

  • ifelse で一致すれば「先月」と判定

慣れれば書けますが、初めての人にはハードルが高めでした。

Amazon Q in QuickSight 東京リージョンでリリース!(2025年7月)

2025年7月、ついに東京リージョンでも Q in QuickSight が使えるようになりました 🎉

これにより、ダッシュボード作成者は計算式を手で組むのではなく、自然言語で「やりたいこと」を指示できるようになりました。

AWS公式のアナウンスにもある通り(Amazon Q in QuickSight が新たに 7 つのリージョンで利用可能に - AWS)、Qは自然言語を理解して自動的に適切な分析や計算式を生成してくれます。

実際に使ってみた

今回試した指令はこちらです 👇

Dateと今日の日付を比較して、前月の場合「前月」と返し、前期の場合「前期」と返し、他は「その他」で返してください

Build Calculationに入力すると、QuickSightは以下のような計算フィールドを自動生成してくれました。


ifelse(
    truncDate('MM', {Date}) = addDateTime(-1, 'MM', truncDate('MM', now())),
    '前月',
    ifelse(
        truncDate('Q', {Date}) = addDateTime(-1, 'Q', truncDate('Q', now())),
        '前期',
        'その他'
    )
)

これを挿入すると、Visit Dateが前月・前期・その他 に自動的に分類のカラムが表示されます。

計算フィールド自動生成

まとめ

本記事では、QuickSightで「前月/前期 」といった動的フィルタを作る方法について紹介しました。

  • 従来は計算式を自分で書く必要があった

  • Q in QuickSightを使えば、自然言語で計算フィールドを自動生成できる

  • BI初心者でも直感的に動的フィルタを作れるようになった

SaaSや業務システムのダッシュボードで「ユーザーごとに柔軟な日付フィルタを効かせたい」という場面で、この機能はとても役立ちます。
今後はさらに多くのシナリオで、QuickSight Qを使ったノーコード分析 が広がっていくでしょう。

制限事項や注意点

Q in QuickSight の計算フィールド自動生成は非常に便利ですが、いくつかの制限や注意点もあります。

  • 期待と異なる式を返すことがある
    複雑な条件や日本語特有の表現を入力すると、必ずしも正しい式が生成されない場合があります。生成結果は必ず確認し、必要に応じて修正しましょう。

  • 英語指示のほうが精度が高い
    日本語でも利用できますが、QuickSight Q の自然言語処理は英語をベースに最適化されています。より正確に計算式を生成してくれることがあります。

  • すべての関数に対応しているわけではない
    QuickSightの全ての関数や特殊なロジックに対応しているわけではありません。特定の業務要件では、従来どおり手動でパラメータや計算フィールドを作成する必要があります。

Demo Central で無料体験してみよう

Amazon Q in QuickSightは、AWSのDemoCentralで体験可能です。
無料なので、実際にサンプルデータを使って Q の自然言語分析や計算フィールド自動生成を試すことができます。

例えば、今回紹介した「前月/前期/その他」の動的フィルタもDemoCentral上で試すことができます。

QuickSight DemoCentral

これにより、操作を体験し、実際の BI ダッシュボード作成にスムーズに活かすことができます。

参照資料

docs.aws.amazon.com