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-株式会社ゼネット技術ブログ-

「システム障害対応の教科書」を読んだ感想

こんにちは!

ゼネットの青木です。

今回は「システム障害対応の教科書」を読んだ感想を

新人目線で書いていきたいと思います。

 

 

私は、本書を読んで、事前準備とシステム障害対応の教育が大切だと感じました。

 

今回のブログでは、上記について掘り下げたいと思います。 

事前準備の重要性

 ・同じシステム障害は2度目はないから教育が難しい

 ・いつ起きるかわからないのにどうやって教育するんだ

等と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

しかし、筆者は本書で「システム障害対応においても教育は可能である。」(引用)としています。

 

では、実際にどのような事前教育ができるのかについて、

次章で述べていきます。

システム障害対応の教育

まず、私たちが認識していなければならないことは

すべての手法がすべての組織で有効とは限らない」(引用)ということです。

チームごとに特色があり、チームに適した手法で障害対応に当たるべきだと

筆者は論じています。

 

その上で、筆者が挙げている新人に向けた教育方法を3点紹介します。

1.学習計画を立てた網羅的なレクチャー

初めに行うのが、システムのレクチャーです。

具体的なスケジュールやチェックリストを設けて、

どこまで完了したかを明確にします。

この手法で大切なことは、復旧手順のレクチャーではなく、

システムの構造を理解させることです。

読み合わせだけではなく、設計の意図や背景を伝える必要があります。

2.シャドーイング

先輩社員の裏で、新人も仮想的に障害対応を行わせる手法です。

障害が終わった後に、先輩社員と判断の答え合わせを行います。

この手法は「システムの全体像を新人がとらえやすい

というメリットがあります。

3.実際の機器を破壊し直させる

実際のシステムを破壊し、直させることでスキルを身に付けさせる手法です。

この手法では、新人が実際に経験を積むことができます。

そうすることで、仮想とはいえ自分で対応ができたという

自信につながります。

 

筆者は、以上の3つを新人に向けた教育手法としています。

おわりに

本書では、筆者が障害対応について分析し

どのように教育するかについて書かれていました。

新人目線では、主に教育手法が面白いと感じました。

背中を見て学べ」という風習から

経験して自ら掴め」という方向にシフトするべきだと考える筆者に

とても共感しました。

 

今回私が挙げたのは、この本に書かれていることの一例です。

本書には、もっと多くのトピックが書かれています。

気になる方は、是非お手に取ってみてください。

 

参考文献:木村誠明(2020年) ,『システム障害対応の教科書』,

株式会社野村総合研究所, [247P]