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-株式会社ゼネット技術ブログ-

文系出身2年目社員が3か月で応用情報試験一発合格の勉強法、公開します

こんにちは。
初めてブログに投稿します。ゼネットの古川です。
2020年秋期情報処理試験にて、文系出身ながら
応用情報技術者試験に一発合格できたので、その時の記録を書きます。
長くなりますが、これから応用情報試験を受けようと考えている方、ぜひお読みいただければと思います。


試験概要

春・秋の年二回開催です。
午前(マーク式・全問回答)、午後試験(記述式・選択問題)、それぞれ150分の試験です。
どちらも60点以上で合格となります。
詳しくはIPAホームページをご覧ください。

www.jitec.ipa.go.jp


前提条件


応用情報受験時の私のスペックは以下の通りです。

  • 入社2年目(中途入社、IT未経験)
  • 文系学部卒(商学部)
  • ITパスポート、基本情報取得済

実務経験もそこまでないし、よくいる文系出身者って感じですね。

 

使った教材


以下の本を使用しました。
教科書については好き嫌い分かれると思うので、ジュンク堂などの大きい本屋に行って何冊か眺めてみて、自分が一番読みやすいなと思うものを選べばいいと思います。

 

教科書

キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者

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ITパスポート、基本情報でお世話になった栢木先生の本がなかったので、こちらを選びました。
イラストが多く、読みやすいです。
試験範囲をカバーしきれてない部分もありますが、足りないところはネット等で補完すれば問題ないかなと思います。

 

基本情報に合格できるぐらいの知識がある人なら、こちらでも良いかもしれません。

応用情報技術者 合格教本

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午後試験対策

応用情報技術者 午後問題の重点対策 (重点対策シリーズ)

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名前が長ったらしいので、緑の本と呼んでいました。
実際の過去問を解きながら、午後試験の解き方を学べる問題集です。
解説が詳しいのがおすすめポイントです。午後対策ならこれ一択と思っています。

 

ここからは勉強方法について書いていこうと思います。

 

応用情報勉強スケジュール

3か月前まで

午前対策
  • 試験範囲の把握
  • 過去問道場で9割正答を目指す

まずは試験範囲がどんなものなのか?ということを把握するために
教本を一通り読みます。
ここでは概要の把握だけでOKなので、少々理解できないところがあってもどんどん読み進めていきましょう。
(はじめから完璧に理解をしようとすると、100%挫折します;)
基本情報取得済で、過去問を解いてみて6割くらいすでにとれるようであれば、このステップは飛ばしてOKです。

 

試験範囲の把握ができたら、過去問道場で午前問を繰り返し解いていきます。

www.ap-siken.com


情報処理試験の午前問題については、過去問が回答できていれば、ある程度の得点は確保できます。
直近の問題は受験直前の腕試し用にしたいのと、古すぎる問題は問題傾向が変わっていることもあり、あまり参考にならないので
直近を抜いた過去6回分程度の試験問題を、完璧に回答できるよう勉強していきます。

 

ポイントとしては、1回目はじっくりやること
間違った問題に対しては、正解ではない選択肢も含めて、わからない用語があったらきちんと理解できるまで教本もしくはインターネットで調べます。
調べたことはノートにメモをしていきます
これを繰り返していくと、自分の知らない知識が集まったノートが出来上がっていくので、暇なときにぱらぱら眺めるなどして復習が可能です。


2回目以降は完璧を目指して、過去問道場で繰り返し問題を解いていきます。
スマホでもできるので、通勤時などのスキマ時間でひたすら解きます。
間違えた問題だけを出題するモードもあるので、うまく活用してみてください。

 

過去問道場は試験直前まで、スキマ時間を活用して繰り返し使いましょう(午後対策をしている間も!)。

2か月前

午後対策
  • 選択問題を決める
  • 応用情報技術者 午後問題の重点対策(以下、緑の本)を一通り解く

午前問を繰り返し解き、正答率が8割を超えるようになってくると、ベースとなる知識はついてきています。
ある程度、自分の得意な分野、苦手な分野がはっきりしてくるのではないでしょうか。
この段階で、午後の選択問題でどれを選ぶか、決めてしまいましょう。
回答は5問、つまりセキュリティ(必須)+4題選択
となりますが
選択した分野で、当日運悪く難易度が高い問題にあたる場合もあるので
4分野のみ勉強するのではなく、保険として最低でも+1分野、余裕があれば+2分野勉強するものを決めましょう。

 

ちなみに、文系な私は
・プロジェクトマネジメント
・サービスマネジメント
・システム監査
・データベース
・ストラテジ
を選びました。見事に国語系ばかりですね。

(実際の試験で選択したのは上から4つ目までです)
唯一、技術系としてデータベースが入っています。
データベースは基本的なSQLさえ知っていれば充分対応できるので、文系の人にもおすすめです。

 

緑の本の選択した分野の問題を解きます。

問題文がかなり長く、何度も読み返す時間はないので、設問になっているところ(下線が引いてあるところ)が出てきたら、その段階で一度設問を見てみることをおすすめします。

すぐ解けそうな知識問題であればその場で解いてしまう、少し先まで読まないとわからないようであればいったん飛ばして、問題文のほうへ戻りましょう。


問題を解くときに意識してほしいのが、回答時間です。
試験時間は150分。単純に5問で割ると、1問あたり30分となります。
見直しをすることを考慮すると、1問25分くらいを目安に解いていきたいところです。


実際に問題を解いてみるとわかるかと思いますが、25分は意外と短いです。
問題を解くスピードも求められます。
そのため、問題を解くときは1問25分を意識して、25分経ったら一度区切りをつけてください
その時点で、もう少し時間をかければ解けそうなら、続けて解く。
ただし、時間オーバーした問題については、印をつけておきましょう。

 

満足いくまで回答を作成したら、答え合わせです。
ここでの答え合わせにたくさん時間をかけてほしいと思います。
簡単ですが、私は以下のようにして確認を進めていました。

 

①回答時間はどうだった?
・時間内に問題が解け、正解した →問題なし
・時間はオーバーしたが、正解した →回答スピードを上げる必要あり
・時間をかけてもわからなかった →なぜわからなかったのか? ②へ進む
・間違えた →なぜ間違えた? ②へ進む

 

②わからなかった/間違えた理由は?
・知識不足 →覚える 午前対策時に使っていたノートにメモをしておく
・回答の根拠となる箇所がわからなかった →解説を読んで、どういう根拠でその回答となるのかを理解する
・回答の根拠としている箇所が違う →どうしてその回答になるのか、自分の回答作成プロセスとどこが違うか照らし合わせて確認する。

 

こんな感じで、小問1つずつ、間違った理由をつぶしていく作業をしました。
最初は全然解けなくて、不安になりますが、これを繰り返していくことで問題傾向や解き方に少しずつ慣れていきます。

 

1か月前

 午後対策(過去問演習)
  • 選択した分野の午後の過去問をできるだけ多く解く

緑の本を一通り解き終わったら、あとは過去問で問題演習を繰り返します。
問題の取り組み方や答え合わせの仕方は緑の本のときと同様でOKです。
私は過去問を8年分やりましたが、古くなってくると最近のものと問題傾向が変わってくるので、最低5年分できればOKかなと思っています。

たくさん解いて練習していくことで、問題文を読みこなすスピードがどんどん上がっていきます。

2週間~1週間前くらい

本番の試験を意識する
  • 週末等を利用して直近の過去問を時間を計って解く

直近の過去問を力試しとして、本番の試験と同様に時間を計って解いてみます
可能であれば、試験と同じ時間割でやると良いでしょう。

150分、集中して問題を解き続けるのは案外しんどいものです。
時間配分や問題の解き進め方、どの問題を選択するか?など、一度練習しておくと本番までに余裕ができます。
当日、問題を解く順番をどうするかなど検討する材料になると思います。
足りない知識があれば、補強したり。
総仕上げをしていきましょう。

 

おまけ 試験前日~当日

試験前日

悪あがきせずに早く寝ましょう。
150分×2コマの試験は体力をかなり消耗します。
良く寝て体力を温存するのが一番です。

 

試験当日

情報処理試験は試験開始時間ぎりぎりに来る方が多い印象ではありますが、、、
早めに到着して、これまで作成したノートを見返したり
過去問道場で間違えた問題を見返すなどして、心を落ち着けておくとよいです。
お昼休憩が1時間しかない上、会場近くのコンビニは混むこともあるので、昼食は自宅周辺のコンビニ等で事前に購入していくのがおすすめです。
あとはこれまでの自分の成果を出すのみです。

 

最後に


長くなってしまいましたが、お読みいただきありがとうございました。
こんな感じで応用情報、一発合格できました。

IT未経験で中途入社していることもあり、入社2年以内に応用情報に合格することを目標としていたため、合格できて嬉しかったです。
これから受験される方の参考になりましたら幸いです。